「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」墨絵師・御歌頭氏スペシャルインタビュー
Special Interview

墨絵師・御歌頭氏スペシャルインタビュー

本作「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」でシリーズ第3弾となる『墨絵コレクション』を描かれてきた、墨絵師・御歌頭氏に初めてそのお気持ちを伺ってみました。大変貴重な筆や硯のお写真もお借りしたインタビュー。是非ご覧ください。



――私も大好きな作品で、キャラクターから沢山の勇気をもらいました


――Q. 今回で第3弾となる「墨絵コレクション」シリーズですが、
「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST(以下、鋼の錬金術師FA)」のオファーを受けた際のお気持ちはいかがでしたか?


御歌頭氏 まずは純粋に嬉しかったです!
有名な作品ですし、映画化や展覧会の開催等で再び盛り上がっている事もありましたが、私自身がアニメ作品を見ていたことが大きいです。
私のタッチで鋼の錬金術師FAの世界観を出せるのか不安ではありましたが、アニメファンから好評いただいているようでホッとしております。


――エド、アル、ロイの3人を墨絵化するにあたり、それぞれ気を付けた部分や難しかった部分を教えてください。

御歌頭氏 エド:粗暴ではありますが正義感が強い彼の性格を、顔や体の筆使いで表現しました。
また錬成の光を大きく描くことでエドの大きな力を表現しました。



アル:3人の中で一番アルが作画に悩みました。大きな鎧の身体ではありますが、
14歳の少年の心を感じてもらわなくてはいけなかったからです。
作画するにあたってアニメのアルのシーンを沢山観ましたので、少年らしさを上手く表現出来たのではないかと思っています。



ロイ:オファーをいただいて一番早く仕上がったキャラクターです。
有名な「焼いて塞いだ!!」のシーンですが、手前に炎が飛んでいる構図は自然と思いつきました。




――表情やロイの手袋に描かれている錬成陣は非常に繊細に描かれていますが、どのような手法で描かれているのでしょうか?

御歌頭氏 細かい部分は細い筆を使っております。身体の部分の筆とで、二本の筆で仕上げています。
表情や錬成陣はアニメに忠実に寄せています。
私のいつもの戦国武将風の絵になったら、アニメファンはがっかりするでしょうし・・・。(笑)






――実際に描いてみて、御歌頭さんのこだわりのポイントや、墨絵ならではの要素が詰まったポイントなど、
ここを見て欲しいという箇所があれば教えてください。


御歌頭氏 もともとのキャラクターがカッコいいので、それを崩さないように墨絵アレンジすることを心がけました。
服のなびきや、エドの光・アルの背景・ロイの炎を筆のかすれ等で表現しています。
アルの背景は、筆の線が数多に重なって炎になっていますのでそのあたりもみていただけたら嬉しいです。
また全作品とも、墨の濃淡は使わず黒一色で表現しています。







――最後に「鋼の錬金術師FA」のファン、御歌頭さんのファンの皆様へメッセージをお願いいたします。

御歌頭氏 私も大好きな作品で、キャラクターから沢山の勇気をもらいました。 作品の中でイキイキと生きている彼らを想いながら、3人とも大切に描かせていただきました。 墨絵ならではの動きのある表現で、彼らのセリフが聞こえてくるような絵を目指しました。お気に入りのキャラクターを身近な場所に飾っていただいて、日々の勇気に変えてもらえれば幸いです!


Post date : 28/12/2017

Profile


墨絵師 御歌頭(OKAZU)
1985年生、大阪在住。
戦国武将を中心に動物・自然を題材に書を書くように命を描く。
墨に濃淡をつけない独自のスタイルを考案し白と黒のコントラストの美しさを追求する。




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